どうも! みなさまこんにちは、倉本康子です。
本日は赤っ! どう、格好いいでしょ? このなんとも風情のある素敵な赤い法被。こちら鯉柄となっておりまして、鯉といえばCARP、カープといえば、そう広島でーす。
この動画連載「赤星呑み行こっ」、ついに東京を飛び出して、今回は広島からお届けすることになりました!
実は私、小さい頃からずーっと広島カープの大・大・大ファンなんです。私自身は東京育ちなんですが、両親が広島出身で、今年はなんと広島東洋カープの公式映像「それゆけカープ」のリレー映像にも出させていただいております。
そんなこよなく愛する広島でいつか赤星の取材をしたい、「広島で赤星、広島で赤星〜」って訴え続けて、ようやく今回、念願が叶いました☆
ちなみにこれは、球場に行くときの私なりの正装です。この法被、長年着ているんでだいぶ色あせてますが、選手とかOBのサインも入っているんです。いいでしょー?
こんなにゴリッゴリのカープファンのくせに、帽子はニワカと入った「ニワカープ」。洒落を効かせるあたり、いわゆるひとつの「着くずしテク」ですかね(笑)。
と、前置きが長くなりましたが。今回は広島の中心部、平和記念公園にもほど近い袋町にあるお店をご紹介します。
はいこちら〜、「魚寅」さん!
見るからに雰囲気ありますね。なんでも立ち呑みで人気のお店だとか……。早速入ってみましょう。
「いらっしゃいませ〜」出迎えてくださったのは、大将の前田さん。
わぁ、手前にカウンターがあって私好み。なんともいい感じ。
奥にはテーブル席もあって、結構広い! これは一人でさくっと一杯でも、仲間と腰を落ち着けてわいわいとでも楽しめますね。
早速ですが、東京から広島についたばっかりで、喉がカラッカラなんです。赤星くださ〜い!
本日もみなさんご一緒に「かんぱ〜い」
はぁ……。いつ呑んでも美味しい。とくに喉がカラッカラのときのこの一杯、沁み入るわぁ。
落ち着いたところで、早速メニューを……。
メニューに7年52日目、2159日目って書いてある、面白い! オープンして7年なんですね。前田さん、こちらではどんなメニューが人気なんですか?
「魚寅という名前ですし、お刺身などの魚料理がやっぱり人気です」
ほんと、お刺身もお魚料理も、いろんな種類がありますね。でも今回は、せっかく広島に来たのだから、広島っぽいものにしようかな。
広島と言えば、ウニホーにコウネ……、ガンスもいいですよね。
まずは「ウニホー」をお願いします。
うわ、久しぶりのウニホー♡
ウニホーこと「うにほうれん」、これは広島で定番のおつまみなんです。
その名のとおり「ほうれんそう」と「うに」。鉄板でほうれんそうを炒めて、うにをのっけるんですが、お店によっては、ほうれんそうのかわりにクレソンだったりすることも。
魚寅さんのウニホーは、なんとおひたしバージョン! おひたしのウニホーって初めてかも……。
んっ♡ まずおひたしが美味しい! そこにクリーミーなうにが加わって、これはイイ! 炒めたバージョンよりもこう、うまみがぎゅっと凝縮されている感じがします。
おひたしだと簡単で、家でもできそうな気がしてきますね。ま、家でこんなにゴージャスにうにを使うこと、なかなかないけれど(笑)。
なんか幸せ……。広島着いて初食事なんですけれど、赤星とうにほうれんでスタートできるなんて、泣く!
次はやっぱり「ガンス」かな。すみませーん、ガンスくださ〜い!
わぁ、アルミのお皿でキャベツの千切りの上にのったガンス、ビジュアル的に最高!
こちらハムカツっぽく見えるかもしれませんが、ハムカツではございません。これが広島県は呉発祥の「ガンス」、魚のすり身にパン粉をつけて揚げた、いわゆる「揚げかまぼこ」で広島県民のソウルフードなんです。
「〇〇でがんす〜」って、方言じゃありませんから(笑)。
揚げたてサクサクで美味しい〜。これいい、赤星が進んじゃいます!
そっか、ここで揚げてるんですね。いつも揚がってるガンスを買ってるから、こんなさくさくカリカリの揚げたては初めて。
ガンスはカツ丼みたいにして食べてもいいし、パンに挟んでもいいし、そのままおつまみにしても良くて、子どもから大人まで大好きなんですよ。広島ではお土産物やさんはもちろん、スーパーなどでも普通に売られています。
ふぅ、やっぱり広島、いいわぁ〜。
さてさて、こんな広島のソウルフードも楽しめる魚寅さんで、今日はどんなレシピを教えていただけるんでしょうか?
「今日は、『海鮮巻きハーフ』と『にら玉』をご紹介します」
えっ?ちょっと待って〜!
この海鮮巻き?具があふれてますよ。大丈夫?
それにこのにら玉、イメージしていたのと全然と違う。オムレツ風なんですね。
具がみっちり〜!
いただきまーす。
……そりゃ美味しいって!最高でーす。
めちゃくちゃ豪華だからこれ。パーティですよパーティ。マグロや鯛やハマチやサバが一気に口の中でブワーって。これ、締めで食べたらテンションあがって、またお酒追加しちゃいそう(笑)。
ニラ玉もいただきまーす。
んんん〜(おいしー)♡
このにら玉、飲み物だった(笑)!
卵はトゥルトゥルで柔らかくって、表面張力みたいな感じでギリギリ形を保っているくらい。それにお店秘伝のタレが美味しいんだなぁ。
めっちゃ赤星に合う! にらの緑と赤星の赤、映えます!
このにら玉は……えっ500円?「海鮮巻きハーフ」は、まさかの690円!? さっき私がいただいたのは海鮮巻きのフルサイズですか?
「いいえ、さきほどのがハーフです。ハーフサイズの海苔を使っているからで、フルの海鮮巻きっていうのはないんです」
魚寅さんそのお値段で本当に大丈夫? 昨今の物価高の中でこのプライスは感涙ですね。
これは広島に来たら絶対に来なきゃいけないお店ですね。
みなさんも、魚寅にきんさいや。
赤星呑みに、きんさ〜い(来てね〜)!
「魚寅」の人気メニュー 「海鮮巻きハーフ」&「にら玉」の作り方
【海鮮巻きハーフ】
①巻きすの上に海苔(ハーフ)を置いたらご飯をうすく広げ、真ん中にわさび、その上にシソをのせる。
②あらかじめほどよい大きさにカットしておいた具をのせていく。具材はハマチ、マグロ、生サバ、サーモン、鯛など。海苔の両脇からはみ出すくらい、たっぷりとのせていきます。
③具材をのせ終えたら端から巻いていく。ぎゅっ、ぎゅっと力を入れながら握っていくとしっかりとまとまる。
④巻き上がったら4等分にカットして召し上がれ。
【にら玉】
①卵3つに自家製秘伝のタレを大さじ1入れる。味付けはこれだけ。家ならめんつゆなどでもOK。にらは5㎝程度にカットしておく。
②フライパンを強火で温めて、ごま油を投入。まずにらをしんなりするまで炒める。しっかり炒めた方が、にらの香りも移っていい。
③卵を一気に入れたら菜箸でざーっとかき混ぜて、フライパンのフチを利用しながらオムレツのように成形していく。家庭では、ヘラなどを使って成形するとやりやすい。
④お皿に取り出したら完成。
動画・写真撮影:大坪尚人
動画編集:植田甲人
構成・文:立原由華里