※撮影時以外はマスクを着用の上、感染対策を実施しております。また、価格はすべて税込表記です。
「めんそーれ!」みなさまこんにちは、倉本康子です。
倉本康子の「赤星呑み行こっ」、本日は沖縄からお届けしてまいります。
え……?と思ったそこのアナタ、
今回ご紹介するこちらのお店。知る人ぞ知る超・有名店「しゃけ小島」さんは、京王線の代田橋駅から徒歩3分の「沖縄タウン」の中にあるんです。新宿から各駅停車でわずか2駅のところにある沖縄、ご存じでしたか?
住所でいうと杉並区和泉。杉並和泉明店街の中に、突然現れる、沖縄の市場のような一角。しぶ〜いですねぇ、いいですねぇ。好みです♡
沖縄タウンでなぜ「シャケ」かってことはひとまずおいておいて、早速行ってみましょう!
まずは赤星ですよね、赤星☆ 本日お料理を教えてくださる野口さん(なんと25歳!)から、赤星とグラスを受け取ります。
こちらのグラス、お店のオリジナル。シャケをくわえた、だい〜ぶ目つきの悪い猫ちゃんが可愛い!
それではみなさま、今宵も、赤星でかんぱ〜い!
やっぱりこれ、これですよ。本日も安定の、間違いのない美味しさ。
では早速、赤星にぴったりでお店でも大人気という、野口さんお薦めの2品をいただきましょう。まずは鮭のチャンジャクリームチーズ(850円)、そして焼き漬け(860円)。
「鮭のチャンジャクリームチーズ」は、一口大にカットされたクリームチーズの上にチャンジャがこんもりとのっております。みなさまご存じかと思いますが、チャンジャとは塩漬けにした魚の胃や腸を、唐辛子ベースの調味料に漬け込んだ塩辛のようなもので、韓国ではとてもポピュラーな珍味ですね。
「焼き漬け」は焼いたシャケを一晩、しょうゆベースの甘めのタレに一晩漬け込んだというもの。こちらは、新潟県の郷土料理。新潟県の最北端にある村上市は鮭の産地として有名で、その近隣では昔から保存食として焼き漬けが作られていたのだとか。
どちらも美味しそう。この器も素敵〜。好みです。
うん、美味しい♡ 呑める一品。一口で赤星2杯はいけます。
ピリ辛で旨味がギューッと凝縮されていて濃厚なチャンジャを、クリームチーズがほどよくまろやか〜にまとめ上げていて、しっかりした味わいなのにくどさがない!
はじめの一皿として、ちびちびっと赤星を飲みながら、少しずつ味わうのに最高ですねぇ。
焼き漬けは、やや甘めの味付け。しょっぱすぎずほどよい塩加減で、中まで味が染みこんでいて、しっとりと柔らかくて美味しい。このままアテにしてもいいし、ごはんにのせたり、おにぎりの具にしても良さそう。
それにしてもメニューがすごく豊富!
なんでも、オーナーである小島さんは無類のシャケ好きで、「日本一のシャケ定食屋を作ろう」と、2008年に「しゃけ小島」をオープン。「沖縄タウン」内にあるのは「たまたま、この場所が空いていたから」なのだそう。
な〜んともゆるやかなその感じは、のんびりゆったりおおらかな、沖縄の空気感に通じるものがありますね。
当初は定食が中心でしたが、徐々に品数が増えていき、現在のような居酒屋スタイルに落ち着いた、とのこと。とはいえ、いまだ定食類も人気で「しゃけ定食」(1850円)、「ゴマ鮭定食」(1840円)、「しゃけとろろ丼」(1630円)など、その数10種類以上!
シャケは北海道の釧路産「トキシラズ」を使用。シャケの旬は一般的には秋ですが、「トキシラズ」の旬は春から初夏にかけて。
成熟前でお腹に卵を抱えていない時期に水揚げされるため、魚自体は小さめながら身にとても栄養があり、脂がのっていて美味しいのだそう。
そんな「トキシラズ」の旨味を存分に味わえる自慢の一品がこちら。鮭バター焼き(1100円)。
ふっくらと肉厚なシャケは絶妙な焼き加減。さらに、黄金に光り輝くバターじょうゆのソース。神々しいほどの、この一皿ったら!
お……美味しい! 美味しすぎて目が輝いちゃう。
何を隠そう、シャケの中では皮がいちばん大好きなワタクシ。まずこの皮が、理想的なパリッとした焼き具合。さらに、身は柔らかくしっとりと焼きあがっていて、そこにバターじょうゆの濃厚なタレが絶妙に絡み合い、これはたまりません。
そして、こちらも大人気メニューという、「鮭バターライス 白 いくらのせ」。
鮭バターライス 白は930円、いくらをのせると+310円。
えっ!? なんなのコレ!? めちゃいい!!!
実は私、お米を食べながら呑むって初めてで……。だから、赤星とご飯ってどうなのかな?って半信半疑だったんだけど、これはいい! まさかの合うやつ。アテになるご飯。
いけます。これだけ(ご飯と赤星)だけでイイ!
この、バターライスが勝ちなんだなぁ。バターライスにシャケフレーク、いくらものっちゃった濃厚な味に、赤星がよく合っちゃうんだもん。で、赤星でさっぱりしたら、またバターライスが欲しくなるという無限ループ。
お酒を呑んだ後、シメでラーメンに行く人たちは、これからはこっちね。塩気が利いてるし、ラーメンよりも罪悪感がないし、タンパク質やアスタキサンチンなど、栄養が採れる!
そりゃ、オリジナルグラスの猫ちゃんも狙うでしょ(笑)。
ちなみに、鮭バターライス は「赤」もあるんです。「白」はシンプルに塩こしょうで、「赤」はケチャップライス。オーダーが多いのは白だけれど、赤にも根強いファンがいるとのこと。そちらも気になりますねぇ。
ということで、今回は「鮭バター焼き」と、「鮭バターライス 白 いくらのせ」の作り方を教わってまいりました。簡単なのに、抜群においしくて無限ループ突入間違いなしの2品、ぜひご自宅で作ってみてくださいね。
さ〜て、次はどこのお店に赤星を呑みに行こうかな?
しゃけ小島おすすめレシピ<その1>
「鮭バター焼き」の作り方
①鮭は余分な水分をキッチンペーパーなどでふきとり、軽く塩、こしょうをして、片栗粉をまぶす。
②熱したフライパンにオリーブオイルを入れて、皮目から焼く。上から軽くおさえると反り返らず、焼き目もきれいにつく。
③日本酒を入れて蒸し焼きにする。アルコールが飛んだら弱火にし、フタをして蒸す。だいたい5分ほど。その間に、バターを小さいフライパンで溶かしておき、仕上げにしょうゆを入れる。このときフライパンを軽く振るようにするととろみがつく。
④焼き上がった鮭をお皿にのせ、バター醤油をかけて、彩りに刻んだパセリ。仕上げにスライスレモンを添える。
「しゃけ小島」おすすめレシピ <その2>
「鮭バターライス 白 いくらのせ」の作り方
①バターをフライパンで温めて、鮭フレークを炒める。バターがなじんだらしょうゆを入れる。香ばしい香りがしてきたらOK。別の器に移しておく。
②次にライス。バターを入れ、半分くらい溶けたところでご飯を投入。ご飯をほぐしながらバターを全体になじませていく。味付けは塩・こしょうをしっかりめに。
③ライスを皿に盛り、先ほど炒めておいた鮭フレークをのせ、パセリを振る。仕上げにいくらをたっぷりと。お好みでレモンを添えて完成。
動画撮影:大坪尚人
動画編集:植田甲人
写真撮影:松井雄希
取材・文:立原由華里