※撮影時以外はマスクを着用の上、感染対策を実施しております。
みなさま、ごきげんよう〜。倉本康子です。どうですかこの路地。酒呑みにはたまらない、昭和感あふれるエリアですよね。
ここは渋谷から東急田園都市線でわずか2駅(急行なら1駅)、4分ほどで着いてしまう人気の街「三軒茶屋」の一角。そして本日のお店はこちら!
「ほしぐみフライドキッチン」見るからにいい感じの店構え。入る前からわくわくします。
早速お店に入ってみましょう!
出迎えてくださったのは、店長の柳生久輝さん。
こじんまりとした店内は、厨房を囲む立ち飲みスタイルのカウンターと、奥には4人ほどが座れるテーブルが2つ。古い建物を生かした、味わいのあるつくりで雰囲気満点。お客さん同士あっという間にうちとけて、わいわいと盛り上がりそうですね。
そして何よりもツボなのは、至るところにある「昭和レトロ」!
ペヤング?
スーパー戦隊の図鑑?
ダイヤル式のミニの赤電話に……これは昔の喫茶店によくあった占いのやつ!
まるでタイムスリップしたかのような濃厚な昭和感。お店に入った瞬間からテンションがあがりますが、まずは心を落ち着かせて……赤星でかんぱ〜い!
ああ美味しい♡ 今日も安定の美味しさだわ〜っと赤星を堪能している私の目の前で、柳生さんがなにやらぐつぐつと煮込んでおります。これは何ですか?
「豚の軟骨と牛すじの塩煮込みです」
はい、早速オーダーしました。塩煮込みは580円(税込638円)、トーストが1枚60円(税込66円)。この食器はアルミ? 給食っぽくてかわいい!
「ここの雰囲気に合わせて、アルマイトの食器で料理を提供しています」
はぁ、いいですねぇ……昭和レトロ。
「トーストにのせてお召し上がりください」という柳生さんのアドバイスに従って、煮込みをたっぷりとのせていただきますと……
うわぁ、なにこれ超絶美味しい!!! このトーストは、ガーリックバター?
「マヨネーズと柚子胡椒とパルメザンチーズのトーストなんですよ」
柚子胡椒とは!なるほど、柚子胡椒からのズーチー(チーズ)がいい仕事してる! 煮込みは、軟骨はプルップルで、さっぱりしているのにコクがあって……これいくらでもいけちゃいますね。
いきなり一発目で胃袋をわし掴みです。続いては……
じゃじゃじゃーん。「桜エビタルタルポテトフライ」680円(税込748円)。
このタルタルソース、超絶! これだけで呑めそう! 桜エビがいい仕事してる〜。さらにらっきょうがポイントになっていて、パンでも白身魚でもなんでも合いそう。揚げ物と一緒になったら最強ですね!
今回はこのソースの作り方を柳生さんに教わってきました! 詳しい作り方は、最後のレシピ紹介をご覧ください。フライドポテト食べる時は、絶対これ作った方がいいですから!!
そして……
ひな鶏半身揚げ780円(税込858円)。
これまた、アルマイトのトレーにのせて提供されます。この徹底された無骨な感じがなんとも味わい深くてイイ! 揚げたてであっつあつなので、お料理するときにつけていた手袋をつけたままで失礼します。
うん、最高!
皮はパリパリ。中はしっとりと柔らかくて、中までしっかりと味が染みていて美味しい!これは絶対に食べないといけないヤツですね。どうしてこんなに美味しいんですか?
「ひと晩タレにつけて肉の奥まで味を染みこませて、さらに一度蒸してから揚げているんです。カレー粉とかも入っているのでちょっとスパイシーになってます。テイクアウトもやっているので、ちょっとした手土産としても人気ですね。ほぐしてお茶漬けにしても美味しいですよ」
はぁ〜なるほど〜。あまりにも美味しすぎるので赤星を呑みながら……
仕事を忘れて夢中でしゃぶりついております。しばしお待ちください(笑)。
「きれいに食べますね〜」
はい、よく言われます! だって骨の近くがいちばん美味しいじゃないですか。そこを残すなんてもったいない。それに半身だから、いろんな部位が食べられますね。手羽先とか胸とか食感も違って……これは手が止まりません♡
それにしても、さすが「ほしぐみフライドキッチン」。揚げ物、絶品です!他にも「串揚げ」各120円(税込132円)や「キャロットタワーサラダ」「できたてチーズ豆腐」「りんごバターのパテ」「白レバーオイル漬」各300円(税込330円)など、気になるメニューがてんこもり。価格もお手頃で素晴らしい!
ちなみにキャロットタワーは、三軒茶屋の目印となっている高層ビルの名前ですね。
柳生さんはこのお店をはじめてどれくらいになるんですか?
「13年になります。元々はグラフィックデザイナーをしていたんですが、食のほうに興味が出てきて……。創作料理のお店で7年ほど修行してから店を出しました」
実は「ほしぐみフライドキッチン」は2号店。路地を挟んだ斜め向かいに1号店である「いざかやほしぐみ」があるんです。その距離わずか徒歩3歩! いろんな意味で距離感が近くて、人とつながれそうなお店です。
ほろ酔い気分になったところで、懐かしのコレにもトライ!
昭和の喫茶店の必需品「ルーレットおみくじ器」。ご存じない方のために説明いたしますと、100円を自分の星座のところに入れてから、レバーを引いてルーレットを回すとおみくじが出てくる、というもの。これはやりたくなりますよね〜。
ただし、ただいまくじは入っていないので出てきません。悪しからず(笑)。
そういえば、ペヤングのパッケージや女子ソフトのTシャツはどうして?
「うち、ペヤングに野菜とかマシマシにして出してるんですよ。冗談で始めたんですけれどわりと出るんで、歴代のペヤングを貼ってるんです。さらに取材も受けたりしているうちに、ペヤングさんからいろいろ送っていただいて……(笑)」
あらっ? 店内にはこんな貼り紙が。取材したばかりなのに閉店しちゃうの?と一瞬ドキリとしましたが、コロナ禍でほぼ閉店状態だった昨年、休業する前に冗談でつけたとのこと、ホッ。閉店はしませんよ〜。ご安心ください。
40オーバーのみなさん、昭和が懐かしくなったらぜひ「ほしぐみフライドキッチン」へ。昭和を知らないアナタも、このお店で初めて出会う「昭和」を赤星とともに堪能しちゃってくださいね。懐かしさと遊びゴコロ満載で、どっぷりとハマっちゃうこと間違いなし!
「ほしぐみフライドキッチン」おすすめレシピ
『桜エビタルタルポテトフライ』の作り方
本日はポテトに添える「桜エビタルタルソース」の作り方をご紹介します。
①材料は乾燥桜エビ、マヨネーズ、ピリ辛らっきょう、塩胡椒。
②乾燥桜エビは、飾り用に少しだけ取り分けたら、フードプロセッサーで細かくします。色と味を出したいので、しっかりと粉々にしてくださいね。
③桜エビをフードプロセッサーから取り出して別の容器に移します。次はらっきょうをフードプロセッサーへ。こちらは食感を残したいので、粗みじんくらいにしておくのがポイント。細かくなりすぎないように、様子を見ながら慎重に。
④たっぷりのマヨネーズ、粉々にした桜エビ、粗みじんにしたらっきょうをボウルにいれて混ぜ合わせたら、塩胡椒で味を調えて完成。フライドポテトの上にたっぷりとのせたら、最後に彩りでパセリと、取り分けておいた乾燥桜エビをのせて完成!
やみつきになるこの味!ぜひお家でも赤星と一緒にお楽しみください!
動画撮影:大坪尚人
動画編集:植田甲人
写真撮影:松井雄希
構成:立原由華里